ソフトをパブリックドメインにする方法

PDS (Public Domain Software)なんて言葉を知っている人は、もう爺婆の域なのかもしれないが、今回はPDSの作り方について。

PDSとは、誰にも権利を与えない自由に使える公共のソフトウェアという意味だったと思う。(正確な定義ではないかもしれないが、とりあえず今回はこの仮定で話進めちゃう。)

日本では著作者人格権を放棄できないために、PDSという概念はありえないということになっていた。
著作者人格権を放棄できない」というのは、ひょっとして正しいのかもしれないが、特定のソフトウェアに著作者人格権が及ばないようにすることはできる。従ってPublic Domainなソフトウェアを日本で(著作権の話なので属地主義)世に出すことは可能だ。

1.特定の法人を作る。中間法人のようなものが適当だ。
2.その法人の職務として、ソフトウェアを作成する。
3.職務著作なので、著作者(著作者人格権の所持者)はその法人になる。
4.もちろん、ソフトウェアを作ってもその著作権の譲渡等、行使はしてはいけない。
5.いかなる債権も債務、その他一切の権利の貸借を残さないよう精算して、その法人を解散し、法人を消滅させる。
6.すると、ソフトウェアの著作者は消滅し、著作権の所持者も一切存在しない状態になる。

かくてPDSを世に出すことができる。