LDはいよいよヤバイかも

一昨日、グループ会社内の関係者からGPLの会議をやるから出ろと呼び出された。

GPL v3の話でもするのかと思って期待して出てみたら、そうではなく、私が最近GPLソフトの扱いを整理して述べたことを、またまたしつこく蒸し返されただけだった。

結局私の言ったことがやはり合理的らしい、というか真っ向から反論することはできなさそうだということが確認されただけであった。

どうでもよいが、うちの会社はGPLのソフトがそのまま使えるよと言っているだけなので、作者ですらない。責任があるのは「配布」している会社、つまり「彼ら」なのだが、一向にその自覚がないようだ。

ソフトの「配布者」たる彼らが、自らの責任でどうするか決めなければいけない。私の「助言」ごときで右往左往するなよ。

以前も書いたが、私は(ホリエモンが率いる)ライブドアは嫌いである。

しかし、今回の事件は思うところが色々ある。

1.法的な白黒がさっぱりわからない。
少なくとも当初の疑いで筆頭にあがっていた、「完全子会社化」したという発表が、「虚偽の発表」だという容疑については、法解釈的に、灰色だとしても、かなり白に近かったと思う。その次の風説の流布というのは、逮捕時点ではまだ証拠不十分だったように見受けられる。

そしてこららの罪は、本人が「意図していたこと」の立証が不可欠である。だからホリエモンをはじめ逮捕された幹部達が「意図」の部分を否認し続けているという(一部)報道には合点がいくのだ。彼らには実際違法性の意識はなかったのではないかと。(でも一旦起訴されてしまうと、裁判というのは意図についてどう足掻いても有罪方向に解釈されてしまうようにできている。)

さて、逮捕後「明らかになった」(!)という粉飾決算については、物証だけで本人達の「意図」にかかわらず罪なのではないかと思う。

それにしても、こういった法的解釈のことを、まともに解説してくれる人が皆無なのには困ったものである。

逮捕されれば、有罪を前提に関係者が動き出すのは仕方がないにしても、もう少し冷徹な第三者的な分析を見せる人がいてもよさそうに思うのだが。真実が全く見えなくて困る。

2.掌の返し方
ホリエモンと親交があったと思しき人々の、手のひらの返し方には、なんとも言えない気持ちを抱く。1.とも絡むが、「この件の××は、現時点では真っ黒とは言えないのでは」というような擁護をする人があってもよいではないか。もうひたすらみんなで「ホリエモンは悪人だ」の大合唱は見ていておぞましい。

3.検察の情報リーク
毎度のことながら「供述した」とされる内容の、ご都合の良さにはあきれる。ちなみに、ああいう「供述」とされる内容の1/3ぐらいは真っ赤な嘘なので注意した方がよい。

残りの2/3ぐらいはかつて47氏が述べたように、ご都合のよい「作文」を無理やり肯定させたものだ。

ちなみに、逮捕されても、自分にかけられている嫌疑が何なのかは、さっぱりわからない。ホリエモンがどういう取調べを受けているかは知らないが、少なくとも今の時点で自分に粉飾決算の疑いが「本当に」かけられているかどうか全くわからないはずだ。あるいは、逮捕された他の幹部達が「ゲロッた」ことについても、刑事やマスコミがいくら言おうとも、何の確信も得られない。そんな中での「供述」(←自分から進んで言ったものとして扱われる)なんて、本当はありえない。

まぁ、世の中の人々は
「むしゃくしゃしてやった。
××なら何でもよかった。
今は反省している。」
の真の意味を理解しようとしないところを見ると、検察発表を(意に反して)騙されて信じているというよりも、進んで騙されたがっているのだろうけれども。

4.今後展開
気になる情報が2つある。

民主党鳩山氏「LD事件の投資組合に自民議員関与の可能性」
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/poli_news2.html?now=20060128251441
投資事業組合から自民党献金がされているとしたら、政治と業者の癒着だ。自民党堀江容疑者に政府保証を与えて株価を上げ、……

きっこの日記「諸悪の根源は自民党 2」
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20060128
「地検の特捜部のリストには、今後、事情聴取する対象として、ライブドア本体と関連会社の人間の名前が、現在、13人挙がってる。そして、その中で、逮捕まで視野に入れてるのが今のところ4人で、このうち2人は確実に逮捕される。」

どちらの情報も眉唾といえば眉唾なのだが、それなりに情報を集められる立場のはずなので、大変気になる情報である。

何の因果かライブドアと、「現時点」利害関係があるうちの会社...orz