アイロン

(昨日夕方も寝ていたためか)今朝は早く目覚めたので、部屋の片付けとアイロンがけをしました。

アイロンをかけていて思ったのですが、この新しく買ったアイロン台はアイロンをかけやすいです。やっぱり治具は大切だなぁと思いました。

一方、アイロン本体は、コードレスにしてみたのですが、特に使いやすいとは思いませんでした。確かに電源コードがないのでアイロンを当てる時には多少取り回しがしやすいのですが、アイロンを置くときに、アイロンスタンドの方を見なければいけない点が面倒です。ずっとアイロンをかけている服の方を見ていたいのに。

思うに、昔アイロンは鉄の塊のようなもので、それを火にかけてあっためておいてアイロンかけをしたのだと思うのです。で、すぐにそれを火にかけなおさなければならなかったと思うのです。

で、それが面倒だからこそ、アイロンの上に小さな火をおける仕組みのアイロンが作られて、広く用いられていたのだと思うのです。温度があがったり下がったりしないので使いやすくなったはずです。それでもアイロンの中で火を維持するのは大変だったでしょうけれども。

で、電気アイロンが登場して火を維持する面倒がなく、簡単に温度が維持できるのは画期的発明だったと思います。スチーム発生器を中に仕込むと、これもとても使いやすくて、だからこそ広く広まったのだと思います。

さて、コードレスアイロンが出たときに、コードから開放されて画期的という謳い文句でしたが、なんのことはない、電気アイロン以前に戻っただけとも言えます。昔の人が見たら笑うかも知れませんね。

電源コードをなくして、マイクロ波などの電波で電気を供給するという方法が開発されているという話は新聞などでちょくちょく話題になります。アイロンにもこの方法が使えたら便利だと思います。

じつは、魔脳氏も、モバイルコンピューティングという観点からだと思うのですが、マイクロ波の電源供給に大変興味があるようで、京大のその手の研究者とかなり親密にやりとりしているようです。

前職場にいるとき、騒ぐ氏が、マイクロ波で農耕機械に電源供給する研究をしている先生とつるんでおられたので、話はちょくちょく聞いていたのですが、残念ながら今のところ、研究の進捗状況ははかばかしくなく、実用化はまだ見えていないようです。どうやら、エネルギーのロスがとても多いのがネックのようで、ちらと耳にしたところでは、なんでも10%台でうんうん唸ってる様子。

本当の電源コードレスのアイロンは遠いようです。
# まぁ、安全性の面から見ると、今のコードレスアイロンの方が、放っておけば確実に温度が下がるので、私のようなポンスケにはいいのかも知れません。

追記:
魔脳氏によれば、太陽電池の効率もだいたいこんなもんだからねぇとのこと。確かに太陽電池も電磁波を電気に変換するシステムだ。さすが電気通信の専門家はとらえどころが違う。