「人権」だと?

「飲酒運転報告義務づけ、「人権侵害」と彦根市長」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20061025i217.htm
だとかいう報道を見てあたまがくらくらしてきました。

さすが、朝日とともに「赤い」といわれる、読売。

神戸地検検事の獅山市長が、本当に「人権」を重視してるわけがないでしょうが。

刑法に関する基本的な概念で、「期待可能性」というのがあります。

法を犯した人物が「合理的」であれば、
逃亡しないで自首するなんてことはあり得ない=期待可能性がない
証拠を隠滅しないことなんてあり得ない=期待可能性がない
と考えられています。(詳しくはググって調べてください。)

で、期待可能性のないことについて刑罰を科しても、その行為の予防にはならないのです。なので、(犯人本人単独行為としての)逃亡には刑罰がありません。証拠隠滅にも刑罰はありません。刑罰をかしても無駄だから。

ちなみに、「ひき逃げ」の刑罰があるのは、怪我をした人を助けないことについて罪としているのであって、逃げることに対する罪でではありません。

で、「期待可能性がない」ことについて、刑罰を科さない代わりに、強制措置が取られます。
つまり、「(犯人かどうかは確定していなくても)逃亡しそうな人」「証拠を隠しそうな人」は、《逮捕》して、その行為を阻止するのです。

つまり、《逮捕》などの強制措置を認めるためには、まず「期待可能性のないことは罰しない」という大前提が必要なのです。

元検事だから、そういう法体系を重視するのでしょう。

「懲戒免職」になるために、自分の罪を自ら進んで報告するなどという「期待可能性のない」ことを課して、それについても懲戒の理由とし出すと、法体系が崩れると考えているものと考えられます。

それを憲法などに戻って分かりやすく説明しようとしたら、たまたま「人権」という言葉が入っていた程度のことだろうと私は想像してます。

どこの(元)検事が(犯人の)「人権」なんか、擁護することがあり得ましょうか。いくらなんでも常識ってものがあると思うのですが。>赤いマスコミ