建築物の強度設計

マンション設計について偽の強度計算を行った建築士が話題になっているが、何を今更騒いでいるのかという印象である。

建築士の中には木造建築に関する最も基礎的な壁計算(建築基準法46条あたり)の計算すら「できない」奴がいる。(故意ではなかったにせよ)間違った強度計算で何十棟も家を建てて平然としているのだ。

今回の事件でもそうだが、直感的に計算結果がおかしいと思わない、決定的に技術者の能力に欠けた者がいくらでもいるのだ。

しかし、似非技術者よりももっと問題なのは一般人の意識の低さであろう。

何千万円もする買い物をするのに、そのスペックや計算書を確かめない顧客の方が異常だと私は思う。今時、乗員数も確かめずに車を買う愚か者はいないと思うが、それに匹敵する愚かさだと思えてならない。

私は計算書を出させ(出させるのにはそれなりの交渉が必要だ)、自分で計算して計算の仕方がまるで間違っていることに気づいたときには、建築士を呼び出して計算をやり直させた。

# 施工も要毎に現場チェックしたことは言うまでも無い。