How to メール

日経ITProに、「そのメールが相手の怒りを招く」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20050307/157089/
という記事が出ている。

本日、この記事に「相手の感情を傷つける攻撃的メール」の例として書かれていたものとそっくりなメールを出す羽目になった。

この記事を覚えていたぐらいであるから、相手が感情を害するだろうことは覚悟の上である。なぜなら、こちらも頭のてっぺんからから沸騰した血が噴出しそうなほど怒っていたからである。

記事の例に即して言えば、くどくどと、具体的に、手取り足取り「分かりやすい」提案書の書き方を教えたにもかかわらず、それらが全て無視されたふざけた提案書が出てくれば、それに対する返答のメールの語調が冷淡であるのは、それはいたしかたのないことだと思う。

しかし、ぐぐぅぅぅっとこらえ、この記事を思い出し、記事にある

> 一方,「明日までに,分かりやすく書き直してください」は,自分を主語にして配慮の一言を加えると,「お忙しいとは思いますが,明日までに分かりやすく書き直していただけると(私は)助かります」となる。

に相当する文として(主語は自分にはなっていないが)

「いただけないでしょうか
お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。」

を加え、また

> 「ありがとうございます」や「うれしく思います」といった相手に配慮する言葉を入れることだ。上記の例で言えば,「提案書を作成していただき,ありがとうございます」という一言を入れる。これだけで雰囲気がぐっと和らぐことが分かるだろう。

に相当する文として、文頭に

「お疲れ様です」

を加えた。

それでも、記事で主張されているように雰囲気が和らいだり、受け入れやすくなったようには思われなかった。やっぱりヤツは不愉快に思うだろう。

が、バイト以下の猿なレポートを改ためてもらうには、もはや不愉快になるぐらい強く言わなければどうしようもないだろうと私は思って、静かに送信ボタンを押した。

そして、記事には書かれていないことだが、ひとつ重要なことがある。このようなメールで傷つくのは受けとった相手以上に、出した本人だということだ。わかっていても、こんなメールをださなければいけないという事実が、深く冷たく心をえぐる。