公表すれば、連鎖反応や愉快犯

「いじめ自殺予告」に対して、伊吹文部科学大臣は次のように述べているとのことだ。

http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/soci_news11.html?now=20061110255348

自殺予告の手紙を公表したことについては、「公表すれば、連鎖反応や愉快犯ということもあるが、公表しなければしないで、何か言うでしょう」

伊吹大臣、もし本当に連鎖反応による自殺者が出たら、大臣の公表行為は自殺幇助という重大な犯罪なんだよ。早い話が、「人殺し」の一種。


「連鎖反応によって、自殺する人がいるかもしれない」
つまり、「公表」行為が自殺を誘導する(蓋然性がある)とわかっていて、なおその「公表」行為を行うことには故意がある。

「公表しなければしないで、何か言うでしょう」
言いたいことはわかる。

しかし、情報公表しないという選択肢をとることによって、より深刻な事態が発生するということが明確であっても、それは情報公表することによって起こる結果の免罪符には何らならない。

あくまでも、「連鎖反応によって自殺する人がでるなどということは、予想不可能だ」といって、馬鹿の振りをするか、公表しようとしているその情報(この場合、自殺予告)について、徹頭徹尾知らなかった、知りえなかったとホリエモンのごとく突っ張るか、2つの選択肢しかない。

まぁね、「大臣だから」何をしても(司直の手からは)言い逃れられるんでしょうけどね。少なくとも私は、「人殺し」(の共犯)として認定してあげます。